第95回日本選手権水泳競技大会によせて

2019年4月2日~8日、第95回日本選手権水泳競技大会競泳競技が開催されました。

TVでも連日放映されていましたので、大勢の方がご覧になったのではないでしょうか?

この記事では、一水泳ファン、そしてプレゼンターとしての両目線から、今大会の裏側にまつわる話を徒然にお伝えしたいと思います。

あの人は誰?

各種目の決勝レースが終わると、1位から3位に入賞した選手がプールサイドで表彰されます。
近頃は、表彰シーンもすっかりお馴染みになってきました。表彰時の手順は以下の通りです。

  1. メダルの授与
  2. 花束・キャラクター人形の贈呈
  3. 盾の贈呈

順序としては、まずはじめにメダルの授与が、日本水泳連盟の理事によって行われます。
次に、花束と日本水泳連盟公式キャラクター「ぱちゃぽ」が、往年の水泳選手から手渡されます。
最後に、優勝者へ盾が贈られます。

そこで、にわかに注目が集まるのが、プレゼンターを務める引退選手。当然ながらその年齢層は幅広く、引退選手の実績を現役選手が知っているとは限りません。

つまり、表彰される現役選手からすると、幼少期から目にしてきた現役世代に近い引退選手は憧れの有名選手ですが、そうでないと「この人は誰?」ということになります。ジェネレーションギャップですね。

仕方のないことですが、それはそれでサビシイ……。ということで、今大会のプレゼンターを務めた往年の名選手の活躍を、日本選手権かつ昭和以前の実績に限定してご紹介いたします。

【男子選手】
原 秀章 氏(バタフライ)
・第49回大会以降のべ4回優勝
柳舘 毅 氏(個人メドレー/自由形)
・第49回大会以降のべ6回優勝
鈴木 大地 氏(背泳ぎ)
・第60回大会以降のべ6回優勝
不破 央 氏(平泳ぎ)
・第60回大会以降のべ3回優勝
野口 智博 氏(自由形長距離)
・第62回大会以降のべ3回優勝
浅原 隆文 氏(自由形中距離)
・第63回大会以降のべ3回優勝
糸井 統 氏 (背泳ぎ)*当メディア監修
・第65回大会以降のべ15回優勝
宇佐見 政勝 氏(自由形短距離)
・第66回大会以降のべ4回優勝
三好 智弘 氏(バタフライ)
・第66回大会以降のべ3回優勝
近内 圭太郎 氏(背泳ぎ)
・第72回大会以降のべ4回優勝
伊藤 俊介 氏(自由形短距離)
・第72回大会以降のべ8回優勝

【女子選手】
渡辺 智恵子 氏(平泳ぎ)
・第53回大会以降のべ5回優勝
久米 直子 氏(バタフライ)
・第54回大会以降のべ10回優勝
簗瀬 かおり 氏(自由形短距離)
・第57回大会以降のべ6回優勝
関戸 直美(自由形長距離/背泳ぎ/個人メドレー) *筆者/当メディア監修     
・第58回大会以降のべ12回優勝
高橋 清美 氏(バタフライ)
・第60回大会以降のべ5回優勝
中森 智佳子 氏(自由形短距離)
・第60回大会以降のべ8回優勝
細田 朋美 氏(自由形長距離)
・第63回大会以降のべ6回優勝
夏目 麻子 氏(平泳ぎ)
・第65回大会以降のべ3回優勝
木村 衣里 氏(個人メドレー)
・第65回大会以降のべ3回優勝

出典:公益財団法人日本水泳連盟

40〜50歳代の競泳経験者や、当時から水泳が好きな方であれば、見覚えのあるお名前が多いのではないでしょうか。

筆者も恥ずかしながら、昭和世代の一人として今大会プレゼンターのお声がけをいただきました。あくまで推察ですが、今大会では優勝回数が3回以上あることがプレゼンターの条件だったのかもしれません。

水泳競技への感謝

このように、連盟の業務に直接携わることのなかった水泳経験者がプレゼンターとして表彰に関わるようになったのは、さかのぼること約10年、ちょうど2020東京五輪の招致が決まった頃からでした。

現役選手を引退し、水泳競技から遠ざかっている経験者たちにも後輩たちを積極的に応援してほしい、というメッセージだと受け止めています。

それまで特別なことは何もありませんでしたが、今は日本選手権、ジャパンオープン等の開催期間に合わせて、オリンピアンのOB・OG会が開催されるようになりました。そのおかげで、昔の水泳仲間と再会することができ、また世代の異なる選手の皆さんとも交流がもてるようになりました。

現役を引退してから数十年が経ち、なお水泳との関わりが持て、そのなかで新たな出会いがあり、現在も有意義な時間を過ごせていることを本当にありがたく感じています。

実は、これらの感謝の気持ちを何らかの形で恩返ししたいと思っていたところ、ご縁があり、『みんなの水泳手帳』の事業運営に携わらせていただくことになりました。

『みんなの水泳手帳』には、水泳との関わり方は違えど、同じ想いを胸に秘めた人たちが参集しています。想いは伝播する、ということを実感しています。

観戦のおすすめ

以前に選手をされていた皆さま、ぜひ試合会場にお越しになってみてください。昔と違い、かなりショーアップされていますので、お知り合いの出場選手がいなくても意外と楽しく観戦できますよ。隔世の感を実感する良い機会にもなります!

そして、観覧席やプールサイドにいる昔の代表選手や知人を探してみてるのも楽しいかもしれませんね。まさに、リアル「ウォーリーをさがせ」。筆者の判別がつくかどうかは、保証いたしかねますが……。

今後も当メディアの監修に加え、独自の視点を交えて水泳界の今昔やオリンピアンあるあるなどの話題を、差し障りのない範囲でお伝えしていきたいと思っています。

そして、一人でも多くの方に水泳競技・スイミングに関心をもっていただくことができ、その結果、スイミングクラブや大学水泳部の後輩たち、東京オリンピックを目前に必死で頑張っている選手たち、はたまたジュニアオリンピックを目指して日々泳いでいる子供たちの一助になれば幸いです。