部活とスイミングスクール、両立は可能? 得られるものと心掛けたいこと

中学校・高校進学のタイミングで直面するのが、スイミングスクールと部活の「両立」。部活が初めてとなる中学生にとっては、楽しみでもあり、不安に感じることもたくさんありますよね。

部活の種類や活動方針は学校によってさまざま。共通していることは、部活は学生時代にしか経験できないことであり、自主的な活動だからこその経験がたくさんあるということです。

この記事では、部活とスイミングスクールの両立は可能かどうか、両立することで得られるもの、両立するために心掛けたいことについて、解説していきます。

1.部活とスイミングスクールの両立は可能か

両立させる3つのポイント

スイミングスクールはプロの指導者のもと、タイムを伸ばすこと、泳力を高めることを目的としています。

それに対して部活は、学校教育の一環として、生徒が自主的にスポーツや文化活動に取り組むことです。

ここでは、両立するための3つのポイントについて、認識を深めていきましょう。

  1. 学校・自宅・スイミングスクール間の移動距離
  2. 部活とスイミングスクールの練習時間帯
  3. 顧問の先生及びスイミングのコーチとの相互理解
  1. 学校・自宅・スイミングスクール間の移動距離

    1つ目のポイントは、学校・自宅・スイミングスクール間の移動距離。三者の位置関係はとても大切なポイントです。

    部活を終えるといったん家に帰って着替えをし、エネルギーを補給してからスイミングスクールへ向かうことが多いことと思います。場合によっては、直接向かうこともあると思います。

    それぞれの位置関係が逆方向だったり、距離がある場合は、移動時間やすきま時間を有効に使う工夫が必要です。

  2. 部活とスイミングスクールの練習時間帯

    2つ目のポイントは、部活とスイミングスクールの練習時間帯です。前項とも関連する、両立のポイントです。

    部活とスイミングスクールの練習時間帯は基本的に被りませんが、移動時間を考慮しスイミングスクールに遅刻しないよう部活を早退する、ということが考えられます。

    その際は、なし崩し的に早退するのではなく、きちんと同意を得た上で配慮を示しましょう。伸びる選手はフォームだけでなく、礼儀も人一倍正しいものです。

  3. 顧問の先生及びスイミングスクールコーチの相互理解

    3つ目のポイントは、顧問の先生及びスイミングスクールコーチの相互理解です。これらも前項と関連が深いポイントです。

    部活とスイミングスクールの練習や大会が重なったときにどちらを優先するのか、自分の考えを前もって顧問の先生に伝えると同時に、同意を得ておくことが大切です。

    逆もまた然り。スイミングスクールの練習と部活のミーティングや駅伝大会などの学校行事に駆り出されたときに、後者を優先させたいときはコーチの同意を得ておくとよいでしょう。

    部活とスイミングスクールの板挟みで悩まずに済むように、また、都合よくどちらかをサボる口実に使うことのないよう、行動で示すことが大切です。

両立させるには体力と気力が必要

スイミングスクールの選手コースで練習している場合は、ほぼ毎日泳いでいるなずです。週末や長期休みには一日に複数回の練習や強化合宿などもあり、両方の練習をきちんとこなすと相当ハードな日々を過ごすことになります。

一般コースの場合は、週1~2回程度と練習頻度が少ないため、大きな支障はありません。むしろ、一定程度の練習量を確保するためにも両方の練習をきちんとこなすことがよいでしょう。

また、「水泳部に入りたい!」と思っていたとしても、入った学校に水泳部がない場合もあります。その場合、運動部に入るのか、文化部に入るのか、いずれにしても部活とスイミングスクールの両立ができるかどうかを考えて選ぶことが重要です。

見方によっては水泳と異なる部活のほうが、スイミングスクールでの練習に対する理解度が低く、立ち回りが難しいかもしれません。

このように、部活とスイミングスクールでは活動の主体と目的が異なります。それでも、両立することは可能です。しかし、これらを実践するには、本人のやり抜く強い気持ちが必要です!

2.部活とスイミングスクールの両立で得られるもの

競技者として得られるもの

部活とスイミングスクールの両立は可能ですが、口で言うほど簡単なことではなく、実践するには日々の努力が不可欠です。

だからこそ、身体面・精神面の両面で大きく成長するチャンス。ここでは、部活とスイミングスクールを両立することで、競技者として得られるものを見ていきましょう。

  • ベストタイムが伸びる
  • 出場できる大会が増える
  • 練習に対する自主性が上がる
  • 新しい水泳仲間に出会える
  • ベストタイムが伸びる
    必然的な練習量の増加がベストタイムの伸びにつながります。冬場の部活は、陸トレがメインとなることがほとんどであるため、水中練習ではつかない筋力の向上が期待できます。

  • 出場できる大会が増える
    中体連や高体連主催の地方大会・全国大会に出場する資格が得られます。学校単位での出場はスイミングスクールからの出場とは立場が異なり、勉強になることも多くあります。

  • 練習に対する自主性が上がる
    高校以上の部活では、生徒または学生が自ら練習内容を考えて取り組むことが多くあります。どのような練習でどのような効果が得られるのかなど、自発的に考え実行する力がつきます。

  • 新しい水泳仲間に出会える
    スイミングスクールとは異なる仲間と練習ができ、いろいろな刺激を受けられます。限られた時間をともにし、嬉しいこともつらいことも共有してきた部員は、かけがえのない仲間です。

生徒として得られるもの

部活とスイミングスクールの両立は、競技者として得られるもの以外にも、学校生活を通じて得られるものがあります。

ここでは、もう一歩視野を広げ、競技者である以前に生徒として得られるものについて、見ていきましょう。

  • 先輩後輩を通じて人間関係が学べる
  • 短時間で勉強する集中力が身につく
  • 進学への足掛かりとなる場合がある
  • タイムマネジメント能力が身につく
  • 先輩後輩を通じて人間関係が学べる
    中学では、先輩後輩の概念を知ることから始まります。練習・大会の準備や後片付けの場面で先輩から教えてもらうこと、後輩に教えることが自分自身の成長につながります。

  • 短時間で勉強する集中力が身につく
    スイミングスクールと部活を両立していると、勉強時間が超限定的になります。時間の制限は勉強時間にメリハリをつけ、集中力と工夫する力を養います。

  • 進学への足掛かりとなる場合がある
    内申書の内容に直接関係することはありませんが、部活での功績は、推薦で進学する際の足掛かりとなる場合があります。

  • タイムマネジメント能力が身につく
    部活とスイミングスクールの両立はハードですが、それぞれを切り分けながら多くのタスクをこなすことで、タイムマネジメント能力が自然と身につきます。

3.部活とスイミングスクールの両立で心掛けたいこと

競技者として

部活とスイミングスクールを両立させていくには、どのような心掛けをするとよいのでしょうか? まずは、競技者としての側面から見ていきたいと思います。

  • 精神面
  • 身体面
  • 精神面
    水泳部顧問の先生が、必ずしも水泳競技経験者がになるとは限りません。高校以上ではありますが、顧問の先生が未経験者だった場合、生徒で練習メニューを考える必要があります。集まる部員の泳力にはバラつきがあるもの。部員全員が有意義に取り組めるような練習メニューを、部長を中心に、自主的に活動を行う場であるということを理解しておきましょう。

  • 身体面
    水泳部の練習は学校の屋外プールが使用できる夏季がメイン。夏場に集中して練習するので、スイミングスクールとの両立も体力勝負になります。体力をつけるためには、しっかり食べてしっかり眠ること。自分の健康管理をしっかり行っていくことも大切です。例えば、栄養補給にプロテインを飲用するなど、自分なりに工夫することを心掛けましょう。

スイミングのジュニア選手におすすめするプロテインの補給

2019年4月23日

生徒として

次に、生徒としての側面から、見ていきましょう。

  • 学業
  • コミュニケーション
  • 学業
    両立は部活とスイミングスクールだけでなく、勉強と水泳の両立も大切ですよね。特に、スイミングスクールの練習時刻は夜になるため、自宅での学習時間が限られてしまいます。よって、勉強するときはどれだけ集中して取り組むか? 授業中にどれだけ吸収するかが重要です。自分なりに集中して勉強できる方法を見つけましょう。

  • コミュニケーション
    部活は顧問の先生や学校の方針によってさまざまです。周囲がスイミングスクールとの両立に理解を示し、応援してもらえる環境であることが重要です。そのためには、部活のみならず、学校内での自分の役割をしっかり果たすこと。そして、周囲と積極的にコミュニケーションを取ることはとても大切です。

4.まとめ

今回の記事では、部活とスイミングスクールの両立は可能かどうか、両立することで得られるもの、両立するために心掛けたいことについて、解説してまいりました。

筆者が中学生のときには、➀部活の朝練→②水泳の授業→③部活の午後練→④スイミングスクールの練習……と1日で4回泳ぐ日もめずらしくありませんでした。

体力的にはかなりきつかったのですが、「これだけ練習してきたのだから!」と自信をもって試合に臨めたことをおぼえています。肝心の記録はそれほど伸びませんでしたが(笑)。

そして、部活には毎年「卒業」というゴールがあるため、そのたびに新しい出会いと別れを迎えます。限られた時間だからこそ、一生懸命取り組んだ時間は輝きます。筆者も多くの仲間と出会い、いろいろな刺激を受け、数えきれないほどの思い出ができました。

中学生・高校生は、身体的にも精神的にも大きく成長する時期です。部活とスイミングスクール両方の活動を通じて、ぜひ充実した学生生活を送ってくださいね。