スイミングスクールと部活、両立していくときに心がけたいことは?

中学校や高校に進学するときに直面するのが、スイミングスクールと部活の両立。初めて部活に入ることになる中学生にとっては、不安に思うこともたくさんありますよね。

スイミングスクールを続けてきた人なら、水泳部への入部を考えることが多いでしょう。でも、部活の種類や活動方針は学校によってさまざま。なかには水泳部がない学校もあります。

ただ、どんな部活であっても、「学生時代の今しかできないこと」であり、自主的に活動をする部活だからこそ経験できることがたくさんあります。個人のスキルアップだけではなく、新しい仲間に出会えたり、一緒に練習することで刺激を受けたり、先輩・後輩など人間関係を学んだりすることが、自分自身の成長につながっていきます。

今回の記事では、スイミングスクールと部活を両立していくために、取り組み方のコツや大切にすべきポイントをご紹介します。中学、高校と、スイミングスクールと水泳部を両立した筆者自身の経験をふまえながら解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.スイミングスクールと部活、両立はできる?

スイミングスクールはプロの指導者のもと、タイムを伸ばすこと、泳力を高めることを目的としています。それに対して部活は、学校教育の一環として、生徒が自主的にスポーツや文化活動に取り組むことです。

このように目的の違うスイミングスクールと部活ですが、両立はできます。

両立するためには、まずは本人のやる気がいちばん大切! ですが、確認しておきたいポイントも。ここでは、両立のための4つのポイントをお伝えしたいと思います。

  • 活動場所
    スイミングスクールと学校の位置関係はとても大切。部活は基本的に学校でおこなうので、終わったあとにスイミングスクールに移動することになります。部活とスイミングの間に家に帰って、着替えをしたり、夕食や軽食を食べたりすることもありますよね。
    スイミングが通いやすい場所にあることは、部活と両立するためには重要なポイント。スイミングスクールが遠い場合は、移動時間やすきま時間を有効に使えるように工夫してみましょう。
  • 練習時間
    部活の練習時間は始業前と放課後。放課後は生徒が安全に下校できるよう、日没前には部活を終わらせる学校が多く、夏期は18時頃、冬期は17時頃までの活動となります。
    一方のスイミングスクールは、中高生が所属する選手コースや一般コースは、18時半~19時頃から練習が始まるスクールがほとんど。
    部活とスイミングスクールの時間がかぶらなければ両立できます。ただし、移動時間をきちんと考慮しておく必要がありますね。
    また、練習の頻度は、
    選手コース:ほぼ毎日。週末や長期休みには複数回の練習や強化合宿がある
    一般コース:週2回程度で自由度が高い
    と、かなり差があります。選手コースの場合、毎日部活のあとに練習することになるので、体力的にかなりハードになります。
  • 部活の種類
    どんな部活を選ぶか、ということも重要なポイントです。水泳部に入りたい! と思っていても、水泳部がない学校もあります。その場合、運動部に入るのか? 文化部に入るのか?活動内容を確認して、スイミングスクールとの両立ができるかどうか考えて選ぶことが重要です。
  • 顧問の先生やコーチの方針
    部活の方針は、学校や顧問の先生の考え方などによってもさまざま。部活は学校教育の一環なので、実績だけでなく、まじめに取り組む姿勢なども評価されることが多いようです。
    スイミングスクールの練習や大会と部活が重なったときに、どちらを優先するのか、自分の考えを前もって伝えておくことが必要ですが、顧問の先生やコーチの方針や考え方がポイント。まわりの先輩などに聞いたり、仮入部のあいだに先生やコーチと話をしたりしてみましょう。

2.両立を目指すとき、どんなことに気をつけたらいい?

スイミングスクールと部活を両立させていくためには、具体的にどのような行動をとっていけばよいのでしょうか?

水泳部に入る場合

スイミングスクールとは違い、部活では顧問の先生に必ずしも水泳の知識があるとは限りません。部長を中心に練習メニューなどを考えながら、自主的に活動をおこなう場であるということを理解しておきましょう。泳力も人それぞれです。部員みんなが有意義に取り組めるような練習内容を考えます。

また、水泳部の練習は学校のプールが使える夏期がメイン。夏場に集中して練習するので、スイミングスクールとの両立も体力勝負になります

筆者が中学生のときには、朝練、学校のプール授業、部活、スイミングスクールの練習、と1日4回プールに入る日もありました。体力的にもきつかったですが、これだけ練習しているのだから! と自信を持って試合に臨めたことを覚えています。

体力をつけるためには、しっかり食べてしっかり眠ること。自分の健康管理をしっかりおこなっていくことも大切です。

水泳部以外の部活に入る場合

とくにチームプレーのスポーツやコンクールのある吹奏楽部などは、事前に活動内容や活動方針をよく確認しましょう。スイミングスクールの試合や練習と重なってしまったときに、部活に出られずチームメイトに迷惑をかけてしまうこともあります。

スイミングスクールを優先させる場合は、個人競技などの部活を選ぶ人も多いようです。

いずれにしても、顧問の先生の理解、スイミングのコーチの理解が大切なので、しっかりとコミュニケーションをとりましょう

勉強の方法を考える

スイミングスクールと部活だけでなく、学校の勉強との両立も大切ですよね。とくに、スイミングスクールの練習は終わる時間が遅くなるため、どうしても勉強する時間が限られてしまいます。どれだけ集中して短時間で取り組むか? が重要です。集中して勉強できる方法を見つけましょう

周囲とのコミュニケーションを大切にする

先にも書いたように、部活の方針はさまざま。部活の仲間や顧問の先生がスイミングスクールとの両立に理解を示してくれるかどうか? が重要なポイントです。自主性が求められる部活。自分の役割をしっかり果たすこと、積極的にコミュニケーションを取ることはとっても大切です

3.両立することによって得られるメリットは?

スイミングスクールと部活を両立するのは簡単なことではありません。両立するためには、日々の努力が必要不可欠。だからこそ、身体面、精神面、勉強面など、いろいろな面で成長できるチャンスでもあります。

ここでは、スイミングスクールと部活を両立する場合、「水泳部で得られるメリット」と「どの部活でも得られる共通のメリット」をまとめてみましょう。

水泳部で得られるメリット

  • タイムが伸びる
    必然的に練習量が増えるため、記録の伸びにつながります。
    冬場の部活は、陸上でのトレーニングがメインとなりますが、水中ではつきにくい筋力や持久力がアップすることで泳力アップにつながることも。
  • 練習に対する自主性が上がる
    スイミングスクールではコーチの指導を受ける立場ですが、部活では学生自身が練習内容を考えて取り組みます。どんな練習をすればどのような効果が上がるか? など自発的に考え実行する力がつきます。
  • 出場できる大会が増える
    中体連や高体連主催の地方大会、全中(全国中学校水泳競技大会)、インターハイ(全国高校総体)に出場することができます。学校単位での出場になるので、スイミングスクールの大会とはまたちがった立場で泳ぐことができ、勉強になることも多いです。
  • 新しい水泳仲間に出会える
    スイミングスクールとはちがう仲間と練習ができ、いろいろな刺激を受けられます。また、スイミングスクールとは違い、部活には引退があります。限られた時間の中で一緒に練習し、つらいことや嬉しいことを共有した仲間はかけがえのないものです。

共通のメリット

  • 人間関係が広がる
    部活をとおして、クラスや学年を越えた新しい人間関係が広がります。組織の中での役割やマナーなどを学ぶことができます。
  • 同じ目的を持つ仲間ができる
    どんな部活でも、スポーツや文化活動をとおして、同じ目的に向かって一緒に努力する仲間ができます。
  • 先輩・後輩関係をとおして、成長できる
    学生主体で活動することで、自主性が育まれます。また、先輩から教えてもらうこと、後輩に教えてあげることが自分自身の成長にもつながります。
  • 部活での取り組みは、内申書に記載される
    内申書の内容に直接関係することはありませんが、部活の功績などがあれば、推薦で進学することもできます。
  • 短時間で勉強に集中する術が身につく
    スイミングスクールと部活を両立していると、どうしても限られてしまう勉強時間。短時間でメリハリをつけて勉強することにより、勉強に対する集中力も高まります。
  • 生活にメリハリがつく
    放課後に空き時間があると、どうしてもダラダラしてしまうもの。部活とスイミングスクールを両立するのはハードですが、それぞれ目的を持って取り組むことによって、生活リズムにメリハリがつきます。

まとめ

スイミングスクールに通いながら、学校の部活にも取り組む。それは体力的にも、精神的にもハードなことかもしれません。しかし、学生時代の今だからできること、今しかできないことだと思います。

部活は引退というゴールが決まっていて、毎年新しい出会いや別れがあるもの。だからこそ限られた時間の中で、出会えた仲間、一生懸命取り組んだ経験は、かけがえのない財産になるのです。

筆者もスイミングスクールと部活を両立したことで、いろんな仲間に出会い、刺激を受け、たくさんの思い出ができました。肝心のタイムはそれほど伸びませんでしたが、何より自分はこれだけやったんだ! という達成感が自信になり、その後の人生の糧となっています。

中学生、高校生は身体的にも、精神的にも大きく成長できる時期です。スイミングスクールでの練習と今しかできない部活での経験をとおして、自分自身をさらに成長させることができるはず。ぜひ、充実した学生生活を送ってくださいね。