水泳をビジュアルクリエイトする クチコミはまだありません

はじめまして、イラストデザイン担当のYUTA.Kです。

『みんなの水泳手帳』のイラスト制作にあたり、担当者がデザインとどのように向き合っているのか、ふだんお見せすることのないイラスト制作の裏側を備忘録的にまとめてみました。

当サイトに登場するイラストを、デザインに込めたクリエイター魂とともにあらためてご注目いただけると嬉しく思います。

クリエイターという職業

クリエイターとは、そのように呼ぶと聞こえは良いのですが、直訳すると“創造する人”ですよね。つまり、制作するすべての人を指すことになります。これではいったい何者なのか、余計にわからなくなってしまいます。

そこで、近ごろは「◯◯クリエイター」と名乗ることで、自身の得意ジャンルや仕事領域を表すようにしています。

私の場合は「ビジュアルクリエイター」。ビジュアルクリエイターは、クライアントの頭にフワフワっと浮かんでいるイメージを具現化することが仕事になります。

それではイメージを具現化するとは? その工程を、制作のステップを追いながら説明をしていきたいと思います。

制作のステップとこだわり

第1ステップ

第1ステップでは、描写する対象の情報をとことん掻き集め、情報の内容を理解するところからはじめます。

文章で表すとあっさりですが、実は制作の肝となる重要なステップです。これまで蓄積された情報をどれだけアップデートできるかで提案力の幅が変わってきます。日々、勉強です。

第2ステップ

第2ステップでは、構築の作業に移ります。ここではじめて、情報をリアルにキャンパスへと注入していく作業がはじまります。

クリエイターとしては、まさにここからが腕の見せどころ。試行錯誤しながらキャンパスを完成形へと近づけていきます。

デザイン3箇条

作業のプロセスに厳格な決まりごとなどはありません。よって、何を方針に作業を進めるかはクリエイターによって異なります。

私は自分で決めた「デザイン3箇条」を方針に掲げ、常にこの3箇条を心掛けながら作業を進めるようにしています。

「デザイン3箇条」by YUTA.K

  1. 個性と汎用性が共存していること
  2. 意思を感じるデザインであること
  3. あらゆる手法でデザインすること

デザインの難しい点は、「受け取る人の価値観によって評価が変わる」という点にあります。

クライアントの要望の行間を汲み取る努力は当然のこととしていますが、そのすべてを表現するにはいたりません。制作するたびに悩み、未熟であることに気づかされます。

その一方で、気づきは新たな視点・発想・技術をアップデートしてくれます。

そう考えると、自分の成長がこれほど形として見てとれる職業はほかにないように思います。「クライアントの依頼をクリエイトしながら自分自身もクリエイトしてゆく」、ビジュアルクリエイターとはそういう職業なのかもしれません。

KEISUKE.H
伸びしろがありますねぇ。

制作の裏側

『みんなの水泳手帳』では、以下のアイテムを制作しています。

  • サイトロゴ
  • サイトアイコン
  • ヘッダーイラスト
  • アバターイラスト
  • リンクバナー

サイトロゴ

サイトロゴはサイトの顔になる要素かつ当サイトでの最初の仕事であったため、編集長の打田さんとコミュニケーションを密にとりながら、修正を繰り返し制作を進めました。

【トップページ】

実は、現行のロゴの陰には、陽の目を見ることなく廃案となったロゴが複数あります。当サイトが今後多くの方の目に触れ、愛されることで、廃案となったロゴたちもきっと浮かばれることでしょう。

ヘッダーイラスト

ヘッダーイラストはデザインに一貫性をもたせつつ、以後の展開にも対応し得るよう追加・変更に応えられる技術要素を織り込みました。

仕上がりは1枚の画になりますが、背景とオブジェクトは分かれており、オブジェクトはさらに1点ずつ分けて制作しています。

【背景】
【オブジェクト】

イラスト制作のスタートは、編集長の手描きによる1枚のラフスケッチからはじまりました。

ラフスケッチに描かれていたのは、ギャラリーから多くの見学者がプール室内を覗きこんでいる様子。スイミングスクールでよく見かける光景です。

しかし、受け取ったラフスケッチのレイアウトでは、プール室内の様子を描くスペースが十分ではありませんでした。

そこで、視点をプール室内へ移し、なおかつギャラリーの様子も描写できるよう提案をしました。そしてその提案が編集長のイメージとマッチして、レイアウトのベースが決定したのでした。

室内の様子についての補足です。ヘルパー付きのキッズたちと競泳・水球・AS(※)の選手を同時に表現している理由は、「すべての水泳競技は競泳の基礎技術があって、その先に競泳以外の選択肢もあることを伝えたい」という編集長の要望からでした。

「同時に練習することは、実際にはないけど」との本人談もつけ加えておきます(笑)。

『みんなの水泳手帳』MEMO

  • ASArtistic Swimming(アーティスティックスイミング)の略
  • 2018年4月、種目名が「シンクロナイズドスイミング」から変更
  • PCとスマートフォンとでは、イラストの設定が異なります
  • トップページのイラストは、予告なく変更することがあります

アバターイラスト

アバターとは、似顔絵のことです。アバターはオブジェクトの一つでもあり、当サイトの運営に携わる皆さんの似顔絵制作を一手にお引き受けしています。

制作する際は、写真を見て個人の特徴をつかみ、スイマーとしてのキャラクターに変換して表現しています。

スイマーの必須アイテムであるキャップ・ゴーグル・水着(女性のみ)の3点は、1点ずつカスタマイズすることで、皆さんのふだんのスイミングスタイルに近づけています。

もちろん、水球プレーヤーも表現可能です。

JUNICHI.D
KEISUKE.Hのモノマネは私でした。

リンクバナー

『みんなの水泳手帳』の運用が開始されてから3ヶ月後、地方版サイトの制作計画が持ち上がりました。その内容は、「全国に点在する水泳に関連する情報を地方ごとに集約し、応援しよう!」というものでした。

“地方には地方のスイマーの愛着があるはず”との考え方から、サイトの数は全国大会の地方予選が行われるエリアごとに、また競技人口の多い都市はそこからさらに独立させ、計19もの子サイトの制作にいたりました。

子サイトのヘッダーでは、それぞれの地方を代表するプール会場の外観をイラストにしています。各地のプールを見ていると、全国を旅している気分になるので不思議です。

そして、それらへ遷移しやすくするためのバナーを設置することに。

国際基準の大きなプール会場をご存知の方はすでにお気づきかと思いますが、実はこのバナー、連続した1枚の画になっています。

【リンクバナー】

このような遊び心と工夫も見つけながら各サイトを回遊していただけると、とても嬉しく思います。

デザインと私と水泳と

ヘッダーイラストで描いたプールの内観は、私が通っていたスイミングスクールを模したものです。

幼少期の記憶を呼び覚ましながら日々通ったスイミングスクールをイラストとして再現する作業は、仕事でありながらそれを忘れるくらい楽しい作業でした。

少子化の折、地方ではスイミングスクールの閉鎖は珍しいことではありません。幸い、私が通ったスイミングスクールはいまでも営業を続けています。そのようなスイミングスクールのおかげで、10年以上水泳を続けてこれました。

スイミングスクールに一生懸命通っていた頃の夢は、有名選手になって大会で活躍すること。しかし、成長とともに現実とのギャップが理解できるようになり、いつしかその夢はついえてしまいました。

そして、その次に抱いた夢がデザイナーやイラストレーターでした。いま、自分の中にはどこか不思議な感情が芽生えています。

間接的ではあるものの、当サイトを通じ、名だたるスイマーの皆さんと同じベクトルをもって仕事をさせていただいているという現実に、一度ついえた淡い夢が形を変えてつなぎ合わさったような感覚があります。

イラストの制作が一段落して、15年ぶりに泳ぎに行くようになりました。

クリエイターとして歩みはじめて10年が経ち、夢中になった水泳との新たな出会いが、再びプールへと足を運ばせてくれました。

これからもビジュアルクリエイターとして、また市民スイマーの一人として、『みんなの水泳手帳』とともに歩みを進めていきたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

YUTA.K
イラスト制作承ります。お気軽にご相談ください。
coconara(Kawabata.Yuta)

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