ご挨拶にかえて

2019年3月12日、『みんなの水泳手帳』を公開いたしました。今日にいたるまで、多くの皆さまのご支援をいただきましたことに、あらためて感謝しております。

学生時代の感動体験

学生時代、オランダへ水球の海外合宿にチームで行かせていただいたことがありました。町にはバーが併設された小さなスイミングプールがあり、夕方5時くらいになると地元のメンバーがひとりふたりと集まってき、それぞれウォーミングアップを始めます。

人数がそこそこそろい体もほどよく温まってきたころ、室内にホイッスルが鳴り響き、紅白戦が始まります。私たちは、Japanから来たゲストチームとしてその輪に加わって過ごしました。

競技がコンタクトスポーツなので、紅白戦といえどゲームは毎度かなり白熱します(私の体力・体格では相手にされていませんでしたが……)。そして、夜8時くらいにはプールを締め、併設されたバーで反省会が始まります。

そこでは、「おまえのあのシュート、絶妙だったな!」とか「あそこでよく抑えたよ」など、ベルギービール片手にそれぞれが思い思いに語り合います。それも1時間もすると、「じゃ、また明日!」と足早に家路へと向かうのです。これが、彼らの日常であることを知り、本当に驚きました。

メディアへの想い

卒業し、私はスポーツクラブに就職しました。当時はそこまで深く考えていたわけではありませんが、いま振り返ると、学生時代に受けた感動を社会で再現してみたいとの想いが心の奥底にあったのだと思います。

在籍したスポーツクラブは吸収合併され、残念ながらオリジナルのブランドはなくなりましたが、いまでは大手スポーツクラブへと成長しています。私自身も転職し、畑違いの企業を転々とする中でさまざまな経験を積ませていただきました。

そして、その間のマスターズチームと中学校部活動指導を通じた水泳との関わりが、いまにいたる想いを強くしていったと思っています。

当メディアの運営には、私だけではなく、同じように水泳競技とともに育ち、想いに共感してくれたメンバーが運営に携わってくれています。

また、構想・企画の段階から、有形無形に関わらず、サポートをしてくださっている方々もいらっしゃいます。共通しているのは、水泳産業の発展を願う想いです。

『みんなの水泳手帳』は、そのような「みんなの想い」を乗せて運用をスタートいたしました。

スイマーの当たり前が、みんなの当たり前になるといいなと思っています。行き届かない点も多々あるかと思いますが、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。